【Vegan体験】イギリスでヴィーガン生活したら1ヶ月で7kg太った話

世界旅行あれこれ

こんにちは、Naty(ナティ)です。

私は幼少の頃から超偏食で、18歳くらいまで野菜や果物を一切食べずに生きてきました。(いまだに果物はほとんど食べれません。)

それまでは何を食べて生きてきたかというと、炭水化物を中心に乳製品や肉やお菓子・・・といった、偏りに偏った食生活。

今となってはゾッとしますが、20代の前半頃には「どんなに食べても太らない体質なんだ!」と気づき調子に乗り(たぶん胃下垂)、フードファイター並みに大食いにチャレンジしたり、毎日のようにジャンクフードとエナジードリンクを摂取するという、寿命の縮まりそうな暴飲暴食をしていました。


そんな私は今から5年前、当時27歳の時に突然ヴィーガンという食生活に出会うことになります。


ヴィーガンとは、肉や魚など動物を食べないベジタリアンの食生活に加えて、卵や牛乳やハチミツなど「動物由来」のものは全て食べません。
もちろん、毛皮など動物が犠牲になった製品はすべてNGです。



皆さんはヴィーガンやベジタリアンの食生活と聞くと、どんな印象をお持ちですか?


私はそれまで「肉を食べないで野菜ばかりの食生活なんてしたら、めちゃくちゃ痩せちゃうんじゃないの?」なんて無知ゆえの思い込みが多少ありました。

しかし実際に試してみると痩せるどころか、なんと今までどんな暴飲暴食をしても太らなかった私の身体はヴィーガン生活をしたわずか1ヶ月の間に7kg増加。


え、なんで?!という疑問が湧いてきますが、今回は、そんな1ヶ月のヴィーガン体験を振り返り、自分なりの分析をしてみた記事です。

ヴィーガンの食生活を否定する内容ではなく、個人的にはヴィーガンやベジタリアンという食生活を尊重しています。

あくまでも私個人の実体験であり、正しく自分に合ったやり方でやればヴィーガン生活のメリットはたくさんあるので、それを踏まえて読んでいただきたく思います!


ヴィーガン体験のきっかけ

世界一周旅行に出発してから、ちょうど半年が経った頃。
6か月を北米アメリカ大陸で過ごし、次はヨーロッパへ。
ちょうど12月だったので、イギリスでクリスマスと新年を過ごすことにしました。
しかし物価が高めの国での長期滞在は予算的に厳しく、どうにか1ヶ月くらいワークエクスチェンジ等ができる環境を探すことに。

そこで偶然ご縁があったのが、ロンドンの高級住宅地に住む40代のアフリカ系女性、アミ。
彼女の家のリフォームを手伝う代わりに部屋や食事などを与えていただくという、かなり贅沢で恵まれた条件のもとでお世話になることが決まりました。

そんなアミは明るく博識で、学ぶことの多い同居生活でしたが「ヴィーガン」という部分に関してはかなりストイック。


それまで長年、肉や乳製品やジャンクフード漬けの極悪な食生活を送ってきた私だったのですが、ヴィーガンとしての生活を徹底している人のおうちでお世話になるわけなので、敬意を込めてこの1ヶ月の間は私も同じようにヴィーガンの食生活をしてみようと決めました。

百聞は一見に如かずということで、旅ではとにかく何でも挑戦していたので「1ヶ月間だけだったら経験としてやってみよう」という好奇心もあり・・・。


後ほど書きますが、結果としては「やってみて良かった」と思える良い経験です。

では次章からは、ジャンクな極悪食生活の私がヴィーガン生活に馴染んでいくまでの様子です。


1週間目 基礎を知る

お世話になるアミは、なんと子供の頃から40年近いヴィーガン歴だそう。

最近は意識高いフリをした “ファッションヴィーガン” 的な人も多い中、彼女の場合はちゃんとした信念を持って自分の生き方を貫いている人なので、普通に人として尊敬できる存在でした。
“ファッションベジタリアン” っぽい人について話してる記事はこちら


同居開始の1週間目、まずは一緒にスーパーへ買い出しに行って、食品を見ながらプチレッスンを受けました。

ヨーロッパは移民も多く宗教上NGな食品などの理解もある上に、ヴィーガン・ベジタリアン文化がかなり進んでいるので、スーパーの商品のパッケージに「vegan」の表記だったり「○○不使用」といったような記載やマークが分かりやすく付いています。

豆乳など植物性のミルクや、ヴィーガンミート、ヴィーガンチーズも「こんなに種類あるの?!」というほど充実していていることにも驚きましたが、何より「ヴィーガンだと食べられないのかな・・・」と断念していた肉やチーズの代用品が揃っていて「ヴィーガンでもこれ食べられるの?!」ということが驚きでした。
これらの肉やチーズは大豆などをベースに作られていて、食感や味も良くできています。(ピザとかもありました。)


またお米やパンや麺類など、いつも主食で食べていたような炭水化物はOKなので、おかずや具材がちょっと変わるだけでそんなに食事が大きく変わった感じはしなかったです。

まったく知らない世界に足を踏み入れてみて、「想像していたほど険しく極端な世界では無かったんだな」と少し敷居が低くなった感じ。

ヴィーガンチーズをのせたパスタ



しかし慣れない間は、なんとなく自分のイメージだけで「これはOKだろう」と気軽に手にしたお菓子なんかも「これは卵と牛乳が使われてるよ」と言われることが多くてはっとします。

今までなんとなく食べてた既製品のお菓子って、原材料までちゃんと考えたこと無かったな・・・ということに気づきました。


使われている材料を知っていくと自分は乳製品をよく好んで食べていたんだなと知り、最初のうちは好物だったものが食べれない というのが少し残念でした。
また肉類に関しては、目の前で見たり匂いを嗅いだりすることが皆無な環境だったので、あまり恋しくはならなかったです。

半月経過 クリスマスを終えると+7kg

アミは料理が得意でもあり、いつも本格的な料理を振る舞ってくれたのですが、どれもびっくりするほど本当に美味しい!
ヴィーガンチキンを使ったチキンサンド、野菜カレー、スパイシーな豆シチュー、ケーキ・・・
「肉や動物由来の製品を使わなくても、調理次第でこんなに美味しいんだ!」と知り、すっかりヴィーガン食に慣れてきました。

牛乳や卵不使用で作ったケーキ


ちょうどクリスマスの時期だったので、すべてヴィーガン料理でたくさんご馳走を作り、友人数人を呼んだホームパーティーにも参加させてもらいます。

ヴィーガン料理でのクリスマスディナー



今思えばこの頃がピークだったのでしょうか。アミの作る料理があまりにも美味しいので、どんどん食が進んでいく毎日。

「どんなに食べても太らない体質だから大丈夫」と信じていつも通り生活していたところ、年明けに異変に気付きます。


「身体が重い・・・。動きづらい・・・。」


自分の身体をうまくコントロールできていないような、今まで体験したことない初めての感覚。


バスルームで体重計を発見したので恐る恐る測ってみると、今まで学生時代からほとんど変わらなかった体重がなんと+7kg。


正直なところショックというよりも、興味のほうが湧いてしまったのを覚えています。笑

一気に太った理由(Natyの考察)

なんでそんなに太ったのか。ヴィーガンに興味ある方にとっては不安にさせてしまったかと思うので、なぜこうなったのかを自分なりに考察してみました。
いずれの場合も、私個人の不注意のようなものなので、ご安心ください!

急激な食生活の変化!足りないものを補おうと暴食

最初にも述べた通り、それまでジャンクフードばかりで肉やカロリーの高いものを中心とした偏食をしていました。

おかしな話ですが、長年続けたことでそんな偏食生活が私の中で「基準」になっていたようです。


突然今まで食べていたものを一気に変えて、急にヘルシーな食事だけをするようになったことで、おそらく私の身体が「これじゃない、物足りない!!」と感じて足りないものを補うかのように必要以上に量を食べたり吸収してしまったのではないかということが考えられました。

そして量が増えることによって、どんどん胃が膨らんでしまったのかなと。(何より、アミの料理が普通に美味しかった。)


急激な食生活の変化は身体をびっくりさせるのかもしれません。


個人差あると思いますが、食生活を改善したりダイエットをしたい人なんかは、徐々にスローペースで慣らしていったほうが良い場合もあるかもしれませんね!

寒さによる急な環境の変化

これまで温かいところで長時間過ごしてきた直後に降り立った12月のロンドン。
元々寒がりな上に、その寒さは想像していた以上でした。

観光しに外に出たりもしていましたが、どうしても寒いのでなかなか活発に出歩くことも減り、振り返ってみると家の中でぬくぬくと過ごす時間も多かったなぁと反省します。

また、おそらくですが寒さに備えるべく身体が順応して、脂肪を蓄え始めたのではないかと思いました。
今まで日本の冬で体験していた以上の寒さにびっくりして、過剰に蓄えてくれたのかなと。笑

急な寒さによる環境の変化で、それまで活発だった代謝が落ちたのだという推測です。

(その他の可能性)ストレス

私の場合あまり感じたつもりはないのですが、ストレスも原因になり得るということも考えられました。

なんとなくイメージしていたので「肉類を食べない」ことに抵抗は無かったのですが、個人的には乳製品や卵が好きだったので、そこだけ我慢するのが最初は少しつらかったです。

人によっては、好きなものを我慢することがストレスになって、体調や身体に異変が出ることもあるかもしれないですね。


ヴィーガン生活をして思ったメリット・デメリット

メリット
  • ヴィーガン料理が想像以上に美味しい!
  • 国によってはヴィーガン食品やメニューが驚くほど充実してる
  • 原料や素材を考えたり調理を工夫したりと、食本来の楽しみを味わえる
  • 正しく続けていけば、体質改善や健康意識が高まる気がする(環境にも貢献)
デメリット
  • 栄養素を考えてバランスの良い食事を摂るための知識が必要(これを怠ると栄養が偏ってしまいます)
  • 国によってはヴィーガン向けのメニューが少なかったり理解が乏しかったりして生活しづらい
  • 身近な人や環境だったり、肉を食べる人と食事するのが少し気まずい場合もある
  • 好物だったものが食べれなくなる場合はちょっと寂しい


感想・まとめ

この1ヶ月が終わり、「ようやく肉解禁!」って気持ちになるのかなと初めは思っていたのですが、意外にも慣れてしまうと今までほど肉製品が食べたいとは思わなくなりました。
久々に肉製品を食べてみても、なんだかヘビーな感じがして身体があまり受け付けていないような。

それから何ヶ月か経って、ベジタリアン、ぺスカトリアンの食生活も一時期していましたが、やたらとメンタル面の調子が良かったのを覚えています。(菜食中心の生活をしてると穏やかになるとよく聞きますよね。)
ただ、肉で摂らない分の栄養バランスの調整を考えると、素人判断では甘い部分もあるので気を付けて取り組まないといけないなと感じました。(知識が大事。)

現在は、たまに肉類も食べる程度の普通の食生活をしていますが、健康意識は以前と比べてぐんと高まったのは確かです。


近年、過激派なヴィーガンだったり主張を強く押し付けるような人も稀にいますが、体質や身体によって何が合う合わないといった個人差もあれば、信じるものや意見は人それぞれ。(途中で変わることもあるし)

その時その時に自分が「心地よい」と思える食事を楽しめるのが、私としては一番理想です。



いずれにしても、ロンドンでの1ヶ月では新しい体験を通して視野も広がり、その後の生活にも良い影響を与えてくれたのは間違いないです。

それまで「とりあえず胃を満たすために量を食べればいい」と思っていた私の価値観はこの辺りを境にぶち壊れ、「もっと丁寧に味わって食事を楽しもう」と思えるようになりました。

また「食」だけではなく、「生活の一つ一つを丁寧に、良いエネルギーを取り入れて楽しむ」という生き方をしていたアミと過ごしたことがきっかけで「自分にとっての大切なものを大切にしてシンプルに生きる」という、現在の私が心がけている生き方があります。


あれから5年。毎年、寒い季節が近づくとこの体験を思い出すので、今回この記事を書いてみました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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