「初めてキューバに旅行するけど心配…」
「女性のひとり旅でも大丈夫?」
初めてのキューバ旅行に少し不安な方。
このブログでは、キューバを何度も歩いた私が推奨する、初めてのキューバ旅行でトラブルを避けるための知恵 5つ を紹介します!
というのも、私が初めてキューバを訪れた時、「事前に知っておけばよかった!」と思ったことがいくつもありました。
また、キューバで普通に道を歩いているだけで、日本では予想もしないようなハプニングがまあまあの確率で起きます。
私Natyも、危うく交通事故に巻き込まれる寸前で命拾いをした経験がありました。
私自身のの経験から学んだ、「初めてキューバへ行く人が知っておくべき注意すること」を5つにまとめたので、ぜひ頭の片隅に入れておいて、安全に旅行を楽しんでください!
そもそも、キューバって危険?治安は悪い?
近隣の中南米の国々と比べたら、正直キューバは治安が良いほうです。
観光客が訪れるようなハバナの中心地などは、夜遅くまで人通りも結構あって、実際に無防備な様子の外国人観光客も多く出歩いています。
文化的に人懐っこい人が多いので話しかけてくる人はいますが、スリや大胆に物を盗んだりとかという話は、そんなに多くは聞かないです。
私が初めて一人でキューバに行った時、観光エリアを夜遅くに一人で歩いたこともありましたが、直感的に”平和な空気感”を感じたのを覚えています。
ただ、比較的治安は良いとは言えど、もちろん油断は禁物です。
貧しい国だからこそ、外国人観光客は十分にターゲットになり得ます。
女性の方は特に、男性から声をかけられることが多いと思いますが、あまり無防備にならないように気をつけてください。
また、観光エリアから離れれば離れるほど、危険のリスクも高くなるので注意!
キューバの歩き方 ① クオリティを信用しない!
キューバと言えば、クラシックカーや旧市街の古い街並みなど、そのオールド感、レトロ感が、観光客にはたまらない魅力。
ですが、古い=いつ壊れてもおかしくない ということでもあります。
そこまで古くないものだとしても、見渡すと立派とは言えないクオリティのものばかりで成り立っているのは事実です。
ここ最近は一般的な見た目の自動車やタクシーだったり、中国の会社のバスだったりと、新しいものも増えてきましたが、それも一部のエリアだけ。
観光客に人気のキューバ旧市街の古い家や建物も、よく見ると、いつ崩れて落ちてきてもおかしくないくらいにボロボロ。
実際に、政府が住民に取り壊しを要求している場所もあります。
私が初めてのキューバ旅行中に巻き込まれかけた事故というのも、故障してハンドルが効かない車が猛スピードで突っ込んできた というものでした。(あと一歩で直撃だった・・・。)
他にも、停車していたトラックのタイヤが破裂して吹っ飛んで来たり、古いバスが爆発したり、馬車が暴走したり・・・予想もしないような事故に遭遇する可能性が、日本より圧倒的に多いんです。
とは言え、「そんなこと言っても、いつ壊れるかわからないんだから回避しようがないじゃないか!」というのが現実。
「まさか6日間の短い旅行でさすがにそんな・・・」と思っても、そんな場面に遭遇してしまうことだってあります。(私のことです)
私から何かアドバイスできることがあるとすれば、
海外旅行保険に入っておくことと、自分の運を信じること!!
本当にこれ大事!
キューバの歩き方 ② オフラインに備えて予め準備を!
これを知らずして個人旅行でキューバに行くと、最初から結構大変なことになるであろう二大問題。
それは、
インターネットが全然使えないこと!
そして、英語がほぼ通じないこと!
「空港や宿泊先に着いたらフリーWi-Fi使えるだろう」なんて思っていたら、とんでもない。
キューバでインターネットの利用はすべて有料です。(1時間 1ドルくらい)
しかも、町の中でWi-Fiの使える場所が限定されてます。
ここ数年、町のWi-Fiスポットが増えたり、個人のスマホでデータ通信が利用できるプランが誕生したりと、少しずつ変化はあるのですが、それでも他国に比べたらまだまだキューバのインターネット普及率はかなり低いです。
そこで、キューバ渡航前にネットが自由に使える環境であらかじめ、以下の準備をしておくことをお勧めします。
- オフラインマップのダウンロード
- 宿泊先の情報をメモ(住所や地図のスクショなど)
- 気になる観光情報をオフラインで見れるようにしておく(PDFやスクショなど)
- オフライン辞書や翻訳アプリのダウンロード(Google翻訳、SpanishDict がおすすめ!)
宿泊先のホテルまで辿り着ければ、ホテルの人に情報を聞けるので少し安心ですが、ホテルにたどり着くまでの情報がオフラインで見れないとちょっと大変です。
空港から市内まで30〜40CUC(US$30~40)と、ちょっと高いですが、宿泊先まではタクシーを使うことをお勧めします。
また、キューバはスペイン語が公用語。
ほとんど英語が通じないので、オフラインで使える翻訳アプリ入れておいたり、使いそうな単語やフレーズをスペイン語で予習しておくといいですよ!
(旅で必須のスペイン語 についての記事は、また別で書きたいと思います!)
私は初めてキューバを訪れた当時、スペイン語が全然出来なかったのですが、「英語でどうにか通じるだろう!」と思っていたら、目的地にたどり着くまで半日以上かかりました。。
それから、日用品など「現地で買えばいっか!」という方も、物資が不安定なキューバでは、品物によっては簡単に買えない場合もあるので、滞在中に必要な最低限のものは事前に準備をしておくことをお勧めします。
備えあれば憂いなし!
キューバの歩き方 ③ もはや道路は車優先?青信号も信用しない!
これはキューバ以外でも、多くの発展途上国などでも同様ですが、かなり多くの場所で、信号機や横断歩道がありません。
田舎に行けば行くほどもちろん、キューバ最大の都市ハバナでさえ、無いところは全然信号も横断歩道も無いです。
歩行者はタイミングを見計らって道路を渡る必要があるのですが、慣れてないと結構危ないです。
日本だと通常は、歩行者を優先して渡らせてくれるのであまり心配しないですが、中南米の国などへ行ったらそのルールは忘れましょう!
車は彼らのペースでガンガンやってくるので、自分でタイミングを見て、注意しながら渡るしか無いです。
ちなみに、私はものすごくビビりなので、いつまで経っても渡れずにオドオドしていることがしょっちゅうでした!
(それでいて渡ったら事故に巻き込まれたので、しばらくトラウマでしたよ。。)
そんな私のようにビビリな方にお勧めする道路の渡り方は、
地元の人たちの横にくっついて一緒に渡る
シンプルですが、これが一番です。
ポイントは、彼らの前でも後ろでもなく、横に並ぶこと。
そして必ず、車が来る反対側をキープしてください。
(盾になってもらう 守ってもらうイメージ。)
ただ、無茶して渡る地元民もいるので、怖いなと思ったら気長に待ちましょう!
ハバナのマレコン通り(海岸沿い)など、両方向から車がバンバン来るような大きな道路では、中央のラインまで渡って、半分ずつ渡ってください!
ちなみに、「信号機があるところなら安全!」と思っている方は要注意です。
信号が青だったとしても、油断してると普通に車が飛び出してきますよ。。
旅先では日本での常識を疑い、すべてのことに注意深くなりましょう!
キューバの歩き方 ④ 2種類のペソと、外国人=特別待遇の理由
キューバ国内では、2種類の通貨が使用されています。
その名も、CUP(Peso Cubano/人民ペソ)と、CUC(Peso Cubano Convertible/兌換ペソ)。
簡単に言うと、キューバ人用の通貨と、外国人用の通貨のようなイメージです。
例えば、観光地の入場料がキューバ人が10 CUP(40円)でも、外国人は10 CUC(1,000円)のように、キューバ国民と外国人観光客では、物価が全然違います。
観光地のだいたいの店はCUCの価格なのですが、たまにローカルな店とかで、5ペソ(CUP)のところ間違えて5CUCで払ってる外国人観光客もよくいるので、迷ったらCUP、CUC どちらなのか確認してくださいね!
キューバは貧しい国ではありますが、その中で経済の大部分が観光業で支えられえているからこそ、外国人には外国人の為の立派なホテルやレストランや医療などを提供して、ある意味の特別待遇をしています。
(しかしその一方でキューバ国民は厳しい生活を強いられているのも現実。)
このように、国自体が”外国人”の存在とキューバ国民とを、完全に区別しているわけです。
そして、あなたが「外国人観光客」である以上、キューバでは「お金を持っている人たち」と見なされるのです。
つまり何が言いたいかと言うと、中には外国人を狙ってお金目当てに近づいてくる人も一部います。(男女どちらも。)
カリブのリゾートとかで、欧米からの観光客らしき中年女性がマッチョな現地の青年をまるで恋人のように連れているのとか、東南アジアの繁華街で、さえないおじさんが現地の若い女の子のATM状態になったり偽装結婚を狙われてたり・・・なんとなく、見たこと聞いたことありませんか?
キューバに関わらず、経済水準の低い国ではよくある話ですが、こういうのって騙す側も悪いのですが、騙される側にも隙があったり冷静に判断できていないケースが多いので、最終的には自己責任なってしまうんです。
「日本ではモテないのに急にモテ出した!」と浮かれそうになっても、恋は盲目の状態になりすぎないよう気を付けましょう。
人懐っこい人が多く、単純に興味本位で話しかけてくる人もいるので、もちろん全員が悪い人ではないですし、キューバには本当に親切な人もたくさんいます。
どの国へ旅行へ行っても、外国人である以上は、その辺りは自分の目を養い、責任を持って冷静に判断するようにしてください。
キューバの歩き方 ⑤ 文化の違い
キューバでは、初対面の人でも、頬にキスするのが一般的な挨拶です。(軽く頬をくっつける程度でOK。)
もちろんハグも当たり前のように存在します。
以前私の夫が、日本人観光客のグループと偶然知り合ったときの話ですが、スペイン語の話せない彼女たちに、夫は英語でいろんな観光地をガイドしてあげたり、1日を通して一緒に時間を過ごしたそうです。
帰る時に、夫はお別れの意味でハグをしようとしたところ、グループの女の子たちは驚いたように反射的に一歩下がって、そのまま手を振って「バイバイ!」と逃げるように去っていったいう話を聞きました。
夫からしたら「別にやましい気持ちもなく、友達になれたと思ったのに、最後に拒絶されてしまったようで悲しかった・・・」と落ち込んでいましたが、日本人の私が思うには「海外に行き慣れていない人だと、ハグしたり相手に触れることに慣れてない日本人は多いし、たぶん女の子だから思わず男性に警戒してしまったのかな・・・」と、なんとなく想像もつきます。(もちろん悲しそうな夫には同情・・・。)
“文化の違い” って、悪意はなくても相手を傷つけてしまったり嫌な気分にさせてしまったりと、もどかしいなと感じました。
よくキューバで日本人(アジア人)が歩いていると「Chino/China!」「你好!」「Japón!」などと呼ばれることがあります。
この話については、ほかの記事で詳しく説明しているのでぜひ読んでいただきたいのですが、
キューバ人の多くは、単純に「それが他の国では失礼にあたる」ということを知らないだけだったりします。
また女性の場合、一人や女性だけで歩いていたりすると、キャットコールなども多いです。
(通りすがりの女性に向かって、口笛を吹いたり野次を飛ばしたたりしてナンパすること。)
実際にキューバ人同士でも、昔からナンパ文化は普通にあるようですが、時代とともに「ハラスメントだ」「女性軽視だ」という反発の声も増え、観光客も増えてきたので、ここ数年では政府が「迷惑行為はやめましょう」的な発信をし始めたそうです。
chino/chinaと呼ばれることも、キャットコールされることも、実際にされるとストレスになるのは当然です。
私も初めてハバナに旅行したときは、キューバのことを何も知らなかったので、これらの体験にいちいちイライラしてました。
だけどせっかく旅行に来ているのだから、いちいち気にしていたらもったいない!
「ここは日本でも他の先進国でもない、まったく違った文化で成り立っているんだ」ということを思い出し、できるかぎり割り切ってしまったほうがいいです。
しかしそう分かっていても、やっぱり言われるとちょっと引っかかる・・・。
そんな時の個人的におすすめアイテムは、サングラスです!
直接だれかと対面するよりも、サングラスとかマスクで顔の一部を隠したりと、自分の視線や表情が相手から見えてない時の方がほんの少し強気になれる(守られてる)感覚ってわかる方いますか?
周りや視線が気になる時は、ちょっとした防具としてサングラスをかけて堂々と歩いてみる。
ぜひ試してみてください!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回の記事ではあくまでも、旅行する方が現地で嫌な思いをしたりトラブルに巻き込まれないようにする為のアドバイスをまとめた記事です。
(旅行先にキューバをお勧めする理由5選 の記事も近々書こうと思うので、こちらもぜひチェックしてください!)
かつてキューバに対して知識ゼロで行った私は、その当時は衝撃の連続でしたが、既にこの記事を最後まで読んでくださったあなたは、ある程度の心構えができているはずなので安心してください!
キューバは、非日常的なレトロで美しい街並みや、モヒートを片手に堪能するキューバ音楽やサルサ、といった他にも、国の独自の体制や、人々の暮らしからも学ぶことだったり、考えさせられることも多く、人生で一度は訪れるべき国 としてお勧めしたい場所です。
一歩キューバに足を踏み入れた瞬間、不安なんて吹き飛ぶくらいに明るい気持ちにさせられるのは間違いありません!
安全で楽しい旅行になりますように!