無職が1年半ぶりに社会復帰したらコミュ障になってた

非社交型マインド

現在無職ひきこもり真っ只中の筆者Natyです。

2018年にキューバに住み始めて以来、2020年におよそ1年半ぶりに日本に帰国したのですが、海外生活中はほとんど無職というか、企業に雇われるような正規の仕事に就いていない状態で過ごしていました。


帰国時当初の予定では、半年くらいでまた海外へ戻るつもりだったので、日本にいる間の数ヶ月間でアルバイトでもしてサクッと旅費やお小遣いを稼いで戻ろう!と計画していました。
(現在は事情が変わってしまい、しばらく出国できないので、夫を残して単身日本に待機中です。)

しかし1年以上ほぼ働かずに過ごしていると、久々に仕事をするという行動が、とんでもなくハードルが高く感じることに・・・。


とはいえ、数年前まではずっと日本で色々な仕事をしていていたんです。

しかしここ数年、自分の正直な気持ちを受け入れるようになってから、殻にこもった生活を好むようになり、ほとんど他人と関わらなくなって協調性を無くし、おまけに海外のいい加減さが植え付けられ、すっかり社会不適合者になってしまった私。

とりわけ日本社会の面倒くさい部分を想像するたびにぞっとするほど、不安混じりでネガティブな気持ちでした。


そして実際に3ヶ月ほど社会復帰としてアルバイトをしてみたのですが、自分でも失笑してしまうほどに人と上手く接することがでなかったのでブログにしてみました。


無職が社会復帰するまで

一時帰国中だけのバイトを探していたので、

  • 数ヶ月の期間限定で働ける
  • 対面の接客しなくていい
  • できるかぎり人と絡みたくない
  • そこそこ時給が良い

を条件に求人サイトで探してみました。
そこで応募したのがこちら。

《仕事内容》
職種:コールセンター(受電)
勤務時間:1日7~8時間 / 週5日
期間:3ヶ月くらいの期間限定
内容:繁忙期のための電話の取り次ぎのみ

「昔コールセンターで数年働いてたから経験もあるし、かかってきた電話を担当者に取り次ぐだけだから面倒くさい対応しなくて済むから楽じゃん!」と思い応募。


私の場合コミュ障とはいえど「業務」としてお客さんと会話することは得意でした。
ただ問題は、業務外の従業員同士の雑談とかがめちゃくちゃ苦手。(HSS型HSPにありがち)


久々の社会復帰でしたが、意外とすんなり面接を終えて、3日間くらいの簡易的な研修を終えて、とりあえず就業開始。

一緒にスタートする同期が何人かいたのですが、私の人見知りオーラが溢れてしまっていたせいか、特に必要以上の絡みなどはなく、順調に日々が進んでいきました。

昔の自分なら、気まずくて「何か話したほうがいいかな・・?」なんて迷っていたことも、「気分が乗らないなら無理しない!」と決めて、いっそ開き直ってしまうと案外楽なものです。


どうしても一人になりたい昼休み

できる限り人とのコミュニケーションを避けたい人にとって、仕事の昼休みというのは一歩間違えると地獄のような時間。


会社には広めの休憩所があったのですが、そこには10人掛けくらいの長テーブルが数列並んだエリア、2人掛けの向かい合いテーブルのエリア、窓際に面したカウンター席 と、3種類の座席エリアが・・・。

もちろん、休憩時間はやや早歩きで、窓側のカウンター「ぼっち席」をキープするのが最優先事項。

イヤホンして音楽を聴きながら、窓と向かい合って一人でお弁当を食べていました。


しかし60分の昼休みのうち食事にかかる時間は20分程度。

残りの40分を心から快適に過ごしたかった私は、わざわざ外に出て一人でウォーキングをし始めました。


職場の近くの道を、ひたすら行けるところまで進み、ほどよい時間になったら折り返し・・・そして何食わぬ顔でオフィスに戻る。笑

別にいじめられているわけでも何でもないのに、少しでも職場から離れたい(一人で過ごしたい) という気持ちが高ぶって、このお昼のウォーキングが毎日の趣味のようになってしまいました。


出入り口で上司にすれ違い「外にランチしに行くの?」と聞かれ、「あ、えーと・・・もう食べたんですけど・・・。ちょっと外の空気を・・」とぎこちない返事になることも。

「今から40分ウォーキングしてきます!」って言うのもなんか恥ずかしかったのですが、逆に不思議な人だと思われてもおかしくないですね。笑


でもこの昼休みウォーキングは実際にメリットがたくさんあって、1日中座っているデスクワークの運動不足を解消するにも効果的だし、時々ちょっと寄り道してみると落ち着いた公園や神社など、新しい場所を発見できたり、何より太陽を浴びることで少し気持ちがポジティブになるんですよ。


昼休みの散歩、休憩所でスマホいじって過ごすよりも断然おすすめです。


誰よりも早く帰りたい

コールセンターの仕事って1人作業のように見えて意外と、職場での人との関わりが多いんですよね。

ストレスが溜まるせいで仲間内で話す時間が盛り上りやすいのか、若い人も多いので業務外の交流とかも多い印象。

個人的には、面倒くさい人間関係に巻き込まれたくないので職場の人とあまり関わりを持ちたくないのと、あまりプライベートなことを突っ込まれたくなかったので、できるだけ自分の話はしないようにしたりと真面目な人のように振舞っていました。(実際にはただの変わった人だと思われてたかも。)


そしてとにかく、給料の出ない時間は1分たりとも無駄にしたくないタイプなので、業務終了時間になったら一瞬にしてデスクを片付け、流れるように「お疲れ様ですー」と言いながら風のように去っていき、誰よりも早く会社を出る。

少しでも早く、この人の集まる場所から解放されたい。。

というような気持ちで、もはや職場から離れることが自分の中でのモチベーションに。笑


そういえば高校生だった頃も、下校時は誰よりも早く学校を出て、さっさと帰るということを毎日意識していたなぁ、なんて思い出しました。

当時の楽しみは、放課後の女子たちの無駄話でもプリクラ撮りに行くことでもなく、早く家に帰って当時好きだった海外ドラマの録画を観たり、ちょっと格好つけて聴いてたR&Bの音楽聴くとか、そういう自分だけの時間を楽しむことでした。

べつに根暗な高校生だったわけでもないし友達もそこそこいたけど、昔から一人でいたほうが心地よかったんです。

10年以上経っても、自分の本質的な性格って結構変わってないんだなと実感したのでした。


ぼっちを貫いてきたものの、最後になって話しかけられる

それなりにぼっちとしての立ち回り方なども自然にこなせるようになってきましたが、短期の契約期間の終わりが近づいてきた頃。

退職の数日前に、主にサポートをしてくれていたリーダーや上司たちから突然ランチに誘われるという出来事が起きました。

もちろん、最後だからと気を遣ってくれたのは有難いことなんですが、、、それまで1度もこの職場の人と10分以上の世間話をしたことがなければ、コミュ力が20%くらいになってしまった私をどう扱おうというのだろうか。


緊張したままついに昼休みがやってきました。

職場の近くのレストランで、4名ほどの上司に囲まれ萎縮する私。

「Natyさんって海外行ってたんでしょ?どこ行ってたの?」
「Natyさんのおすすめの国は?」
「Natyさんお酒とか飲むの?」

私をゲストとして招いた番組の司会者かのように、これでもかというほど、この1時間だけ気を遣ってわざわざ私に話を振ってくれているのが、ありがたくも逆になんか申し訳なく感じる・・・!(いろいろ気を遣わせてしまって)

せっかくなのでこの時ばかりは少し表情を和らげ、軽いジョーク交じりで話をしてみようと試みるも、今までが真面目なキャラで振舞っていたせいで、私が普段より明るめの調子で話そうとすればするほど、なんか周りがちょっと戸惑ってる・・・!!?

さらには人前で話し慣れてなかったせいで、いつもより長めに話した時のみんなの視線がプレッシャーのように突き刺さる・・・!


ありがちな質問ばかりでしたが、「海外で過ごしてて日本語忘れたりしないの?」と聞かれたときのこと。

「日本語は忘れないですけど、日本で周りとどんな感じで接していいのかわからなくなるときはあります。それでコミュ障っぽくなっちゃって・・・ははは・・・」

今までの自分のコミュニケーション不足を言い訳するつもりが、なんか変なこと言ってしまった。

「たしかに、Natyさんがいきなりハイタッチとかハグしてきたら驚くね~!」

ん??

どうやら彼らの脳内で、海外文化に慣れてしまったNaty像が浮かんだようで、日本だとコミュ障なのに、海外だとめちゃくちゃファンキーな奴 みたいになってしまった。。。

結果、最後の最後でも私が変わった奴であることは拭えなかったのでした!


とはいえ、たまには人と交流もしなきゃいけないなと思いますし、こんなよくわからない私のような奴のことも気遣ってくれる人たちと働けたのは良かったなとも感じました。

ぼっちでいるからこそ、時々、人に優しさをかけてもらうとその温かさやありがたみも感じやすくなるものです。


そしてまた無職に!

そんなわけで、最後の最後で少しだけ人との交流もして円満に退社。

しかし本当ならそのまま日本を出国するつもりだったのですが、状況が変わり中止に。

というわけで再び無職に逆戻りです!


せっかくなので、大人の夏休みとして思いっきり休んでみることにして、そのタイミングでこのブログも始めました。

有り余る時間を活用し、今まで溜め込んでいたものなどに手をつけたり、新しいことに挑戦してみたりと、おうち生活を楽しんでいます。

ただでさえ引きこもりがちなのに、今年はコロナの影響で数少ない友達ともほとんど会わず、これだけ家にこもっているとますます社会不適合者になってしまわないか少し不安ですが、そんな自分も受け入れつつ、無理なくやっていけたらと思います。


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