【キューバ】現地での永住権申請まとめ【国際結婚】

キューバ

この記事は、「キューバ人と国際結婚後に、キューバ国内で永住権を申請する」という方のための記事です。
(Residencia Permanente)


キューバに住む という決定をされるカップルは超少数なので、この記事がどれくらい需要があるかはわかりませんが・・・。
当時の私たちのように困っている誰かの役に立てればいいなと思います!


私たち夫婦は2018年にキューバで結婚し、そのままキューバに住んでいたので、この記事では2018年時点での実際のプロセスを紹介しています。

必要書類や手続き方法など、私たちの体験をもとにまとめてみましたが、詳細が曖昧な部分もあるので、念のため最新情報はキューバ現地のイミグレーション等で確認することをお勧めします。


また、日本国内で永住権の申請をする場合については、東京にあるキューバ大使館領事部に問い合わせてみてください。


日本で用意するもの

キューバ渡航前に、永住権申請のため日本で準備しておくべき書類は、

  • 戸籍抄本(または戸籍謄本)(原本)
  • 戸籍抄本(または戸籍謄本)のスペイン語訳
  • 犯罪歴証明書(原本、スペイン語訳記載あり)

※いずれも外務認証、キューバ領事館のスタンプが押されているもの

この3点だけです!

永住権申請に必要なその他の必要書類は、これら3点だけ日本で用意して持っていけば、あとはキューバ現地で用意できるので大丈夫です!
(取得からしばらく時間が経つと無効になる場合があるので、準備は計画的に!)

取得方法や費用など、日本での準備については、別の記事に詳しく書いたので、ぜひ参考にしてください。(下のリンクからどうぞ!)

キューバで用意するもの

  • 永住権申請フォーム
  • 申請理由を書いたレター(Carta de solicitud)
  • キューバで発行された結婚証明書
  • 病院での検査の診断書
  • 40CUCの切手
  • 1×1インチの証明写真 2枚
  • パスポートのコピー
  • スポンサーのIDのコピー
  • 世帯主が現地の公証役場で取得する書類

+ 日本から持ってきた書類 3つ

これらをすべて合わせて提出します。


永住権申請から取得までの期間は、だいたい1年~2年くらいと、人によって違うと聞いたことがありますが、気長に待ちましょう。

それでは、これらの書類を細かく一つづつ説明していきます!

永住権申請フォーム

■場所:最寄りのイミグレーションオフィス

書類を揃える前に、まずは一度ここで必要なものの再確認や、わからない点を相談をしておくのをお勧めします!

永住権申請の用紙は、5ページくらいあり、自分の個人情報、家族の情報、学歴や職歴、海外渡航歴など、細かくいろんなことを書く必要があるので、よく注意しながら記入してください。

申請理由を書いたレター(Carta de solicitud)

Wordなどで作成したものを印刷すればOKです。

内容は、あなたが永住権を申請する理由をスペイン語の文章で詳しく述べます。

キューバで発行された結婚証明書

■場所:婚姻手続きの際に発行してもらう、または役所(Registro Civil)

■料金:5CUCの切手

婚姻手続きの際に発行してもらうことができますが、手元に無い場合は、最寄りの役所で取得できます。

病院での検査の診断書

■場所:外国人の検査に対応している最寄りの病院

■料金:私が行った時は115CUC でした

■期間:検査の翌日に診断書を受け取れました

血液検査(HIV/エイズの検査)や胸部のレントゲンの診断です。

外国人受け入れ可能な病院で「永住権申請の為の検査をしたい」と言えば、病院側も把握しているので一通り対応してくれます。
最後にドクターの署名が入った診断書を貰えます。

40CUCの切手

■場所:銀行の窓口で購入することができます

■料金:40CUC

■理由:永住権申請の用紙に貼ります

イミグレーションのオフィスで貼ってもらえるので、切手は貼らずに持って行きましょう。

1×1インチの証明写真 2枚

■場所:最寄りの写真サービス

日本の証明写真と比べると結構小さいのですが、キューバ人のID用の一般的なサイズなので、写真屋の人に言えばすぐ対応してもらえます。

パスポートのコピー

自分のパスポートの顔写真ページのコピーです!

スポンサーのIDのコピー

配偶者や、家の世帯主のIDのコピーも必要です。

世帯主が現地の公証役場で取得する書類

■場所:公証役場(oficina del notario)

■料金:40CUC+5CUCの切手

■理由:政府は各世帯の人数や誰が住んでいるのかを把握しなくてはいけないので、永住権申請者が入る世帯の世帯主が申請し、証明するための公文書を発行してもらいます。

キューバで住む家の世帯主に協力してもらう必要があります。
私たちの場合は、夫のお母さんが世帯主だったのですが、公証役場とその後イミグレーションのオフィスでも、書類のサインのために一緒に来てもらう必要がありました。

この部分は少々ややこしかったので、事前にイミグレーションオフィスであなたの状況を説明して、何が必要になるかを確認しておくことをお勧めします!

日本から持ってきた書類 3点

念のためもう一度確認です。

  • Certificado de Nacimiento(戸籍抄本)原本
  • Certificado de Nacimiento(戸籍抄本)のスペイン語訳
  • 犯罪歴証明書(原本、スペイン語訳記載あり)

※いずれの書類にも外務認証(キューバ国外での)キューバ領事館のスタンプが押されていないと無効なので、必ず日本にいる間に準備しておきましょう!(日本での準備についての詳細はこちらの記事を確認)

これらすべて揃ったら、永住権申請の準備はOKです!


永住権申請中のビザはどうしたらいいのか?

すでに家族ビザ等で入国したのであれば問題無いのですが、ツーリストカードで入国し結婚してそのまま住む場合は、滞在可能日数が最大30日間しかありません。

そこで、滞在可能の30日が過ぎる直前にイミグレーションオフィスで手続きをすると、「結婚による永住権申請中のため」ということで、1ヶ月単位でツーリストカードの延長更新が可能です。

持ち物は

  • ツーリストカード
  • パスポート
  • 25CUCの切手
  • 旅行保険の証明書(期限切れの場合は延長または現地で加入が必要)

の4つです
※毎月続けて更新する場合は、その都度これらを持っていく必要があります!

毎月1ヶ月ごとに更新なので少し面倒なのですが、ツーリストカードの裏面に、更新するごとに有効期限が書かれたステッカーが毎回貼られます。

こんな感じで毎月追加で貼られました



ただ、その当時ハバナの日本大使館で聞いてみると、家族ビザに切り替えたほうが良いのでは?とのことだったので、長期で滞在する方は、どうするのがベターなのかイミグレーションで確認してみてください。

私の場合は途中でキューバから出たので、延長したツーリストカードは出国時に空港で回収されました。


永住権取得のメリット

キューバ人と同様の保証が受けられるようになるので、何と言っても医療費が無料になるのは大きいのではないでしょうか。

他にも配給用のカードに自分の名前が追加されたり、キューバ人専用の長距離バスに同じ料金で乗れるようになったりと、長期で生活しやすくなるかと思います。

ただ、実際に永住権のカードを受け取るまでは、あくまでも「外国人」として、どこへ行っても高額な外国人料金を支払うのは変わらないので、旅行保険の継続など注意する必要があります。


おわりに

私たちが結婚してキューバに引っ越した2018年、これらの情報が全然日本側で調べることができず、キューバ大使館でも「キューバ現地での申請について」の最新の情報は不明ということでした。
(現在は、日本での申請に関しては キューバ大使館領事部のHP に記載があります。)

現地のイミグレーションに何度も足を運んでは手探り状態で手続き進めましたが、とりあえずは日本で必要な書類だけは確実に用意しておけば、あとは現地でなんとかなりました。

ただキューバの役所は基本的に、長蛇の列で何時間も待たされるし、人によって言うことが違ったりとちょっと適当なこともあり、私たちもけっこう振り回されました・・・。

疑問に思う部分は何度もしっかりと確認するように、そして朝から並んでも待たされることになるかと思いますが、根気強く挑みましょう!


結婚手続きもなかなか面倒でしたが、一緒に住むのも一苦労。

だけど、パートナーや家族の協力無しでは達成できなかったなと感じます。

「一つのことを一緒に乗り越えた」という経験の積み重ねが、少しずつパートナーや家族との絆を強くしていったんだなと、改めて振り返ると、これも懐かしい思い出です。

キューバでの新しい生活、頑張ってくださいね!


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